靴の素材で履き心地も変わる!メリットデメリット

こんにちは。
札幌であなたの足の痛みと靴の悩みを解決する、chou make ayako/シューメイク 関谷絢子です。

 

皆さんは「靴の素材」を気にして靴を購入されることはありますか?

実は同じサイズの靴でも、素材が変わることで、履き心地が変わります。

例えは、婦人靴で良く用いられる3つの素材を比べると、

・生地(布地)  → 柔らかい
・本革    → 程よく硬い
・エナメル  → 硬い

履き比べると、このように感じる方が多いです。

そして靴を履いたときに「柔らかい素材の方が足には良い靴!」と感じがちですが、柔らかい=足に良い履きやすい靴、という訳ではありません。

それぞれの素材によって、メリットとデメリットがありますのでお伝えさせて頂きます。

 

 

生地(布地)の靴の履き心地は?

シューメイク 関谷絢子

フラットシューズ 布地の靴 ペタンコ靴

履き心地は、足当たりが柔らかく、楽に感じやすい素材です。

履き心地に関してのメリットは、

素材が柔らかい分、靴から足に圧が掛かっても、痛みが起こりにくく感じます。
(足に痛みを感じにくい素材とも言えます)

足は沢山細かい関節がある部分なので、関節の部分が靴に当たると痛くなりやすい場所です。

素材の中では、痛みが起こりにくい種類になります。

 

素材に関してのデメリットは、

柔らかい分、足を押さえる力が弱く、靴自体が横へ広がってしまいやすい素材です。
その為どうしても、足を支える強度が弱く、フィット感も緩くなりがちです。

 

足を支える為に、靴に使われていてほしいパーツが2つあって、

踵(かかと)にはしっかりとした硬い芯材の「ヒールカウンター」
足裏には硬い金属素材の「シャンク」

これら2つが入っている場合はまだいいのですが、生地(布地)素材の靴で、この2つのパーツがしっかりした物が使われていない、入っていない靴が沢山存在します。

すると足を靴が押さえる硬さがますます足りません。

靴の全体が生地素材で、パーツも入っていない柔らかい靴の場合は、足の形を変形させてしまう原因になります。

 

本革の靴の履き心地は?

シューメイク 関谷絢子

ポインテッドトゥ パンプス ハイヒール

履き心地は、新品の際は足当たりが硬く感じやすい素材です。

履き心地に関してのメリットは、

本革は適度な硬さと丈夫さを持つので、足を支える強度があります。

革質にもよりますが、丈夫です。

足に合わせて当たるところは、部分的に伸ばして馴染ませていくなど、加工もしやすく扱いやすいです。

 

素材に関してのデメリットは、

硬さがある分、足に馴染むまで、履きならしの時間が必要です。

店頭で靴を購入する際は、新品の状態なので、革も、履き口の縫い目の部分、踵(かかと)など硬く、足に馴染んでいません。

家の中や、ご近所で短時間から歩いて、足に慣らしていかないと、一発で靴擦れしてしまうので、買ってすぐに履いてお出かけはできません。

そして本革の靴は、私達のお肌と一緒で生き物です。
靴の汚れを落として、クリームで栄養を与えることで革が柔軟に、柔らかくなります。

放っておいて靴の手入れをしないと革が硬くなり、履き心地にも影響するので革靴のお手入れが必要になります。

 

 

エナメルの靴の履き心地は?

シューメイク 関谷絢子

エナメル パンプス ハイヒール

エナメルの履き心地は、履き初めは足当たりがかなり硬く感じる素材です。
(柔らかいソフトエナメルは除きます)

履き心地に関してのメリットは、

硬い素材の分、足を押さえる力が強く、脱げにくくなります。

足が細身の方や、足自体が柔らかい方は、靴からしっかり目の圧が掛かるので、フィット感が強くなります。

硬いエナメル素材だと、靴も横に伸びて広がりにくく、足をガッチリ押さえてくれるので足が止まりやすいです。

 

素材に関してのデメリットは、

エナメルは本革に樹脂加工をしているので、本革のように、素材が伸縮しません。

硬くて伸びない分、足に馴染むのに時間が掛かります。

足のつけ根や足指の関節が出っ張っている方、足のむくみが強く出る方には、靴からの圧迫が強くなり、痛みになる方もいます。

 

これらのように、靴の素材が異なることで、履き心地に大きく影響します。

その方の足の柔らかさや硬さ、柔軟性有る無しの違いによって、適する素材も変わってきます。

でも、どの方にも言えることは、

・靴が足を支えると言った意味でも、歩きやすさから見ても、靴は柔らか過ぎず、適度な硬さが必要なこと

ここを考えながら素材を選ぶことは大切になります。

試着の際は、同じ種類の靴でも、素材違いで履き比べてみることをおすすめします。
そうすることで、あなたの足で違いが良く分かりますので。

どんな時に、どのくらい履きたい靴なのか?
目的と用途に合わせて、靴を選ぶこと。

素材も履き心地に影響することを気にして靴を選んで見て下さいね。